MEGA Techは光栄にもスーパープロダクト株式会社およ びにスーパーポリモールド株式会社の若くて先見の明のある 幹部であるMr. Tanaphat Laohavisit(タナパット・ラオハビ シット氏)にインタビューさせて頂いた。同氏は同社の背景
について次のように簡単に語った。「スーパープロダクト株 式会社は設立から約60年。当社はタイ最大の農業用灌漑シス テムサプライヤーで5,000 点以上の商品を取り扱い全国に500 名以上の代理店を擁している。また世界20か国以上に製品を 販売している。需要の急増に対応するため9年前にスーパープ ロダクト株式会社を設立し金型と部品を製造し金型加工の効 率と効果の両方を向上させる事を目指した。」


タナパット氏は次のように強調。「親会社であるスーパー プロダクツ株式会社向けに大量の新しい金型を製造する事を 目標としているため最初に検討しなければならなかった事が1 つあった。新製品の迅速な開発とそれらの新製品用のツール
を製造するための金型の大部分に必要な部品に着目した。 それはコネクタ、バルブ、スプリンクラーなど、金型内に スライダー機構を持つ製品が多数あるためだ。チームで検討した 結果製造に最も時間が掛かっている部品が「ロッキングブロ ック (ウェッジ)」と「スライダー ベース」である事が分かった。 チームがこれらの部品を製造するために使用していた従来 の方法では各部品に 1 個あたり 4 ~ 6 時間掛かっていた。 我々は独自の方法を採用して1個あたり4 ~ 6時間を2 時間未 満にまで短縮した。その時点で金型セットを以前よりも早く 完成させる能力が大幅に向上した事が分かった。」しかしイ ンターネットで調べた情報と照らし合わせて検討してもまだ 時間が掛かり過ぎていたため満足は出来なかった。そこでこ の部品の製造サイクル時間をさらに短縮するためにMapalの ツールを使用したプロセス開発のサポートを依頼した。」

上記の例では部品あたりのツールコストは 5,000 バーツ、 ツール2つのコストは 3,500 バーツになる。ツール2つは 部品あたりの節約額が1,500 バーツで、ツールはそれぞれ4パ ーツであるためツール1つの購入で6,000 バーツのコスト削減
を実現できる。
上記の例は比較を簡単にするためにツールの寿命が同じで あると仮定したのだがこれらは当然僅かに異なる結果になる 場合がある。その論理はツールがより効率的に加工できる場 合パーツあたりのコストを確実に節約できるというものだ。またここでの例では同 様に考慮できる人件費の節約を無視している事にも注意して頂きたい。
「このケース スタディによりSuper Polymold Co., Ltd. (スーパーポリモー ルド株式会社)ではパートナーと緊密に連携するだけで高度なテクノロジーを採用
して効率を向上できる事が実証された。これはテクノロジーの利用に対する革新的 なアプローチにより優れた効率で高品質の部品を生産し世界市場で競争力を持つ事 ができるという当社の考えを裏付けている。スーパーポリモールド株式会社はこの 地域に拠点を置くグローバル企業の金型の開発と製造を支援する上で主要な力とパ ートナーになる事を目指している」とタナパット氏は力強く締めくくった。

MAPAL: Unique high quality tools with one stop service by experienced team

Mapal Tooling (Thailand) Co., Ltd (マパル ツーリング(タイ)株式会社) のセールス エンジニアである Kasidit Tangkijthavorn(カシディット タンキタボ ン) 氏は、ロッキング ブロックとスライダー ベースのプロジェクトを監督した。 同氏は「現在お客様は1つのロッキング ブロックの製造に約 1 時間を費やしており
この時間をできるだけ短縮したいと望んでいると認識している。この問題を解決す るためには最適な切削工具を選択する必要があるためCNC 仕様、使用材料、
3D ファイルなどの重要な情報を収集した。次に切削工具、切削パラメータ、切削シ ミュレーションを含む提案を提示しお客様がワークピースで実際のテストを行う前 に結果を予測できるようにした。その結果このプロジェクトによりサイクル タイム が 80% 短縮された。」と。
Kasidit 氏は、同社が Super Polymold Co., Ltd. から受注した別のプロジェク
トはH7 公差を必要とする穴あけのサイクル タイムを短縮する事だと続けた。以前 は1つの穴を開けるのに平均で約10分以上掛かっていた。我々は各切削工程でペック ドリリング技術を使用する事を提案。これによりドリリング時間が 1 ~ 3 分に 短縮された。また各金型にはエジェクタ ピン用の穴が多数あり各穴の加工に長い時 間が掛かるという課題にも直面している。因って次にCNC 仕様、材料の種類、切削 工具、各工程のサイクル タイムなどの情報を収集。分析後お客様の要件に最適な切 削工具を選択。その結果センター ドリル、ドリル、リーマーで構成される3イン1ツ ールを備えたMEGA-Drill-Reamer-Pyramid が誕生。このツールは2つの切削刃と セルフセンタリングを備えている。側面の歯は表面仕上げの許容範囲がH7の内部切 削用のリーマーとして機能。穴の深さに応じて各穴の加工には僅か2 ~ 10秒しか掛 からない。このプロジェクトでもサイクル タイムを 90% 短縮できた。」



Kasidit氏はこのインタビューを次のように誇らしげに締めくくった。「マパ
ル・ツーリング(タイランド)社は製品設計から製品の特殊機能管理まで長年の経
験を持つ切削技術のリーダーとして高い水準の製品とお客様のご要望に合わせた製 品の提供が可能だ。またお客様の満足を満たす製造プロセスの完全なサービスも提 供している。」と。

Article by: MEGA Tech