Prolific Group(プロリフィック グループ)は最近チョンブリのホテル ニッコー アマタ シティで「非鉄金属セミナー 2024: 未来を描く」をテーマにしたセミナーを開催した。このイベントはプロリフィック ヒーティング インターナショナル株式会社のマネージング ディレクターであるプンマリン ソスリサコーン氏が旗を振り金属加工業界の専門家から大きな関心を集めた。
セミナーはタイのエネルギー保全センターのエグゼクティブ ディレクターであるウォラナート サンチャイ氏の基調講演で幕を開けた。同氏は「ネット ゼロ炭素排出計画を加速するための炭素国境調整メカニズムの課題」について語った。それに続きプロマット エテックス グループのマネージャーである橋本勝成氏と長島恭介氏が「タイの非鉄金属業界向けの高性能断熱材によるソリューション」について発表しエネルギー コストを削減し生産効率を高める方法について講演をした。
MetalFlow(メタルフロー)のアジア太平洋マネージャー兼キー アカウント マネージャーの Isaac Castillo 氏は「EV 車両用離型剤の新時代」について貴重な洞察と成功事例を共有。もう 1つの注目すべきプレゼンテーションはProlific テクニカル アドバイザーの Iwamoto Tomihiro 氏による「アルミ鋳造におけるカーボン ニュートラルの実現」であった。同氏はEV 車の鋳造部品が大型化すると1 ショットあたりの鋳造重量が最大 300kg に達する可能性があるためより大きな補助炉の使用とCO2 排出量の少ない溶解保持炉の検討が必要である事を力説した。
本セミナーは江蘇天宏機械工業株式会社 (TiHO) の営業兼流通担当副社長である Thomas Hao 氏によるプレゼンテーションで終了。「自動車の軽量および超大型鋳造品向けの低圧および重力鋳造技術とアプリケーション」について専門家のアドバイスを提供した。
イベントは大成功を収め参加者は非鉄金属業界の将来に向けた貴重な知識と革新的なソリューションを得る事ができた。
本イベントは最近ビジネスパートナーシップを結んだ Prolific Group と江蘇天宏機械工業株式会社 (TiHo) の提携の立ち上げを記念するものでもあった。MEGATech はこの新しいコラボレーションに関してTiHo の営業・流通担当副社長である Thomas Hao 氏に独占インタビューする機会を得た。
Hao 氏はタイにおけるこの産業の成長の可能性について楽観的な見方を示した。同氏曰く「タイは ASEAN の中心に位置し地理的な利点、社会全体の安定性、高い政策の透明性、貿易の自由化、オープンなビジネス環境によりASEAN で第 2 位の経済大国となっている。タイ政府は20ヵ年国家長期開発戦略を策定しておりその中には現代の自動車産業など当社が属する産業に関連する 10 の主要分野が含まれている。この戦略はタイをインダストリー 4.0 へと推進する事を目指しており外国投資に有利な環境を作り出す政策を導入している。私はタイにおける当社の見通しについて非常に楽観的であり、双方にメリットのある状況を実現できると信じている。」と。
ハオ氏は更に「タイの自動車製造業は ASEAN 内で高度に発達しており当社の低圧ダイカスト (LPDC) および重力ダイカスト (GDC) マシンは高品質と安定性を維持しタイの業界を全面的にサポートしている」と指摘した。
自動車部門の重要性に関してハオ氏は次のように強調。「自動車産業は重要な分野でありシャーシ部品の開発に重点が置かれている。当社のターンキー ソリューションはシリンダー ヘッド、ターボチャージャー ハウジング、キャリパー、ホイール、やその他のシャーシ部品などの軽量アルミ鋳造用途向けに特別に設計されておりタイの自動車産業の発展方向性と一致している。」
そしてプロリフィックとの提携についてハオ氏は次のように締めくくった。「プロリフィックは数多くの潜在的プロジェクトと広大な販売ネットワーク、強力な事業開発能力、大きな社会的影響力、そして顧客の間での高い評判を得ている。これらの要素と高品質のアフターサービスが我々の提携の重要な理由だ。顧客が製品を購入する際問題や懸念に対処するためにタイムリーで正確かつ効果的なサポートが必要でありプロリフィックはこれを難なく提供できる。」
インタビューを笑顔で締め括ったハオ氏の言動にはこの提携とタイの業界の将来に対する自信がハッキリと表れていた。
Article by: MEGA Tech & prolific heating international co. ltd << Click Here